2013年1月5日土曜日

PENTAX工場見学&青年海外協力隊から就職!

こんにちは。セブタイです!

先日、あの超有名カメラメーカーのPENTAXさんの工場を見学させていただきました!

PENTAXの工場がある「MEPZ」という経済特区のお話なども絡めて記事にしたいと思います!
これを見て日本の企業の方が、フィリピンに工場を作ることを検討してくださったら嬉しいなあ。。。と思ったり(笑)
また、工場の管理者として、現地採用されるという道も見てきました!
それでは御覧ください!



「MEPZ」とは? 


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↑工場内のバスケットコート

 セブにはいくつか経済特区があるのですが、その中でもPENTAXの工場が位置するMEPZ(めぷざ)とは「輸出加工区」であり、MEPZ1からMEPZ3まであり、現在MEPZ4を開発中だそうです。これらMEPZの7割は日本企業の工場が占めています。


 輸出加工区という文字通り、MEPZは外資系企業の製品加工工場のためにあるもので、加工された製品は一般の方には売ることができず、輸出以外の目的で製品を作ることができなくなっています。



「MEPZ」のメリットとは? 

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 この輸出加工区内では、原材料を輸入する際や、完成した製品を輸出する際の関税は免除されます。さらに、フィリピンで他の企業が生産していない品目を生産する際は、法人税まで免除されてしまいます!。

 また、驚くべきことにMEPZ内の1日の最低賃金は327ペソ(約700円)なのです。1日です。1時間じゃないです。昔から、外国で作ったものを日本に持ち込んで普通に売っても利益が出てしまうことが信じられませんでしたが納得です。このような安い人件費で英語が通じる手先が器用な人たちを雇えてしまうという……

 空港や港が近いのも大きなメリットだそうです!MEPZの近くにはマクタン国際空港があり、朝方に送った部品が夜には届いてしまうのです。部品が素早く届くというのは、生産のスピード向上だけでなく、在庫や流通のマネジメントの観点からしても素晴らしい利点です。セブの空港が適度に小さいことや、フィリピンが反日感情を持っていないことが、空港の細やかな対応や税関の通過を早くすることにつながっているのです。


PENTAXの場合 

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 PENTAXは1300人ものフィリピン人を雇っています。製造部門は1000人ほどで、品質管理や進捗状況もフィリピン人が積極的に関れわる体制作りし、日本人駐在員は日夜フィリピン人従業員の指導に励んでいます。
 ちなみに男女比は男:女=4:6だそうです。フィリピン人は女の人が頑張ってる姿を僕もよく見るので納得の男女比。
 
 工場内部は撮影不可だそうで、代わりにスケッチを取りました。しかし、残念ながら僕の絵が下手でブログに載せられませんでした。いつも陽気なフィリピン人が宇宙服のような作業着で黙々と仕事をしている光景には驚かされました!

 この工場では主にカメラのボディを作っています。PENTAX製品のカラーバリエーションの根幹ですね。交換レンズはベトナムで作り、フィリピンで組み立てた上で日本に輸出しています。
 また、フィリピンで一眼レフカメラをつくっているのはPENTAXだけだそうです!高額技術や一眼レフカメラは日本企業の独壇場だそうです。恐るべし日本。そしてフィリピン。
 
 工場見学はこれからも歓迎するとのことです!フィリピンに留学しにくる方はぜひ!


案内してくださった黒田さんのキャリア

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↑社員食堂
 工場見学当日は現地で工場のマネジメントを担当されている黒田さんが案内してくださいました!
 インタビューはどうしても受けることができないとのことでしたが、「少しだけなら」ということでお話を聞かせて頂きました!ありがとうございました!

 黒田さんは現在38歳で日本でサラリーマンをしていたのですが、海外で就労に憧れてその時働いていた会社を退職されたそうです。その後、青年海外協力隊で2003年にフィリピンで活動を開始。協力隊の任期が終了した後に、PENTAXのセブ工場に就職したそうです。現地を熟知したからこそ、現地工場のマネジメントが務まるのでしょうね。
 先日の記事でセブ市がJICA(青年海外協力隊)の協力を得ていると紹介したように、各国に協力している青年海外協力隊に参加し、派遣先の国を熟知した後に就職するという道もあるかもしれないですね!




いかがでしたか?日本のメーカーで働くことは考えていても、その海外工場で働くことは考えていなかった学生さんなど多いのではないでしょうか。それにしても、青年海外協力隊から現地就職なんて道もあるなんて、この世には山ほどキャリアがありますね……
海外に行った時は観光だけでなく、工場見学も面白いですよ!

次回は完全にインタビューメインの記事(の予定)です!海外で普通に働くにはどうすればいいのか。そういった中々出てこない情報を届けたいと思います!
お楽しみに!




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